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空想のタネ

アオバトと屋号を変えたのには、訳があります。
一つは川上から川下まで、一貫したコミュニケーションデザインをしたく、
クリエイティブディレクションを前面に伝えていくために、それが機能する名前としたこと。
もう一つは、もっと働き方のチャンネルを増やすようにして、
自発的に何か気づきのタネを運んでいきたいと思ったことです。

どちらかと言えば、後者の方を積極的に取り組んで伸ばしていきたいのが事実。
本当であれば、前の家でいろんな取り組みをしたかったのですが。。。
具体的には、なりわい診療のような自主講座を開いたり、インタビューをしたり、
ある議題に対してワークショプをしたり、単純に若いクリエイターと交流したいと思ったり。
そんなことを、頭の中では色々と企画をしています。
他にも考えていることはあるんですが、実現ができそうになったら話そうかなぁと。

ということで、突発的にしたいものは、「失敗」を収集するワークショップです。
いろんな失敗談を持ち寄ってきてもらい、失敗を並べて解剖していく。
そうしたら、成功のタネが見つかるかもしれません。

なんか、面白そうじゃないですか?

ひとりの昼ご飯

自宅で仕事をするので、昼ごはんは担当している。
今日は、妻と娘は外に出ていたので、ひとりでうどんを食べることにした。
幸い、いりこの良い出汁を作っておいてくれていたので、
つゆを作り、しめじと卵を一緒に煮て、
湯がいた麺に浸せば出来上がり。
仕上げにスダチを薄くスライスして乗せたら、なんか美味しそうに見えるやん?

箸をとる前に、こうして写真を撮るのが現代風。
では、「いただきます。」

嶺川養蜂園2017-2018

佐賀県唐津の厳木で、養蜂を4代に渡って営まれる嶺川養蜂園のブランドづくりに、
昨年から関わらせていただいてます。
4代目嶺川敬亮さんは、1年中ほぼ毎日働く養蜂業の未来を考えられていて、
新たな市場を作り、売り上げを安定させ、雇用を産みたいという展望があります。
ご相談を受けた当初は、はちみつ容器に貼るラベルデザインの相談だったのですが、
そのデザインだけで、将来の雇用を生み出す目標には届かないと判断し、ブランディングのご提案をすることに。

コンセプトワーク「はたらき蜂と、はたらく」

嶺川養蜂園では、採蜜してはちみつを販売する他に、唐津の苺農家さんへ、苺の花の受粉用に蜂を貸し出されています。
この奉公蜂をしっかり育てて、地元の農業を支えていることに、嶺川さんが誇りを持ってあることが、
ヒアリングから伝わってきました。
また、全て自家採蜜ということにもこだわりも。
嶺川さんは、唐津の地で養蜂が途絶えることがないように、継続できる事業を模索されています。
雇用を生み出すという目標に向けて、毎月ブランド会議を開き、コンセプトワークを行いながら、
どのように伝えて行くか?どうやって共感者と出会うのか?、どのように販路は広げて行くか?を、
議論しながらデザインワークと同時進行させた一年です。

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ロゴマーク

コンセプトワークから「はたらき蜂と、はたらく」というコピーが生まれました。
そのはたらき蜂の、軌道を点線で描くようにして、嶺川さんの頭文字「み」をロゴマークにしました。
ロゴタイプは、歴史と蜂の生命力が感じれるような書体を制作。

売り方を考える

養蜂にほとんどの時間を費やされる嶺川養蜂園にとって、必要なのは『人材』です。
通販サイトはご相談を受ける前から、既に立ち上げられていましたが、
情報発信にかける人材不足のため、写真や文章の差し替えを徐々に進め、
嶺川さんの仕事に支障をきたさない範囲で、SNSによる情報発信を。嶺川養蜂園instagram

また、もともと持ってある売り場の可能性を探って行く作業も進行中。
道の駅厳木や唐津うまかもん市場などに納品されているはちみつは、
日本養蜂協会共通のパッケージに入れて販売されていたので、
嶺川養蜂園のはちみつであることがわかるように、直売所仕様のパッケージデザインで販売。
パッケージデザインでは、原価の見直し、労働に対する適正価格を明確にして、売り先に合った装いにしました。
ここでは、過剰な装飾や感情を入れずに、産直感を出しています。
日蜂協のパッケージの横に、並べて販売しても売れている状況を確認。
これから売り場にテコ入れをするように進めていきます。

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嶺川養蜂園のはちみつを、お店に置いてみたいという方がいらっしゃいましたら、
アオバトまでお知らせください!
info@aobato-tane.jp

男の料理

自慢じゃないけど、パスタは本場イタリア仕込みです。あっ、家庭料理という枠ですよぉ。
アイルランドに遊学したことがあって、語学学校でクラスメイトのイタリア人アレッサンドロと仲良しになり
フィレンツェまで旅行したことがあるのです。エッヘン。
滞在中は彼の家に宿泊。同居人のマッシにいろんなパスタを教えてもらいました。
もう、それはそれは幸せなひと時。

パスタは簡単に作れるので、今でも昼ご飯のヘビーローテションで作ってます。
前崎家ではパスタは父が作るものだと、子どもたちは認識しています。
いつか、息子に伝授するつもりです。


蒜山耕藝から届いた夏野菜の王様なつのこまを、シンプルにトマトパスタで。
もう、煮詰めることで旨味たっぷりソースに。


庭で育てたバジルで作ったジェノベーゼソース。
うん、これもいけるよ。

東そのぎMTG

聴いて
抽出し
言葉と画に印す。

ヒアリングの中に気づきのタネがある。


午前中に東彼杵町役場でヒヤリングの後、千綿駅にてランチ


Sorriso risoで、カフェミーティング

Patchwork Factory

錆びれたトタンの波板が好きな人は、結構多いかもしれない。
田舎道を走る時はついつい脇見しがち。
先日も筑豊あたりを走っていたら目に飛び込んできたパッチワーク。
思わずブレーキを踏みシャッターを切った。
工場や納屋だけに使うのはもったいのでは?

それにしても暑い夏。

SUMMER VACATION

大分臼杵は妻の生まれ育った場所。
盆休みをずらして帰省。海三昧で大人も子どももたっぷり日焼けした。

「木場のむすび」ーお店づくり編ー

「木場のむすび」のコンセプト編に続いて、
加工直売所を味気のある雰囲気にしていく、お店づくりに取り組みについて。
お話を頂いた時には、既に建物はできてしまっていたので、何を足して効果的に店舗の演出をしていくかを検討。

お米とおむすびが主役の加工直売所

木場のむすびという場が、お母さん達がおむすびを握って賑わいが生まれるイメージを強く持って、
サイン計画、パッケージ、空間、ユニフォームとデザインを考えていきました。
お店づくりがうまく進んだのは、木場みのりの会の皆さんのDIYのスキルが非常に高かったことにあります。
大工仕事から、土木工事と手を動かす作業を手際よくこなされ、
デザインイメージを口頭で伝えて帰ると、次にはこちらの意図を組まれてちゃんと形になっていて、
何度も驚かされました。お百姓さんとはこうあるものなんだなぁと。

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サイン計画

広域農道で交通量が多い立地で道路沿いではあるものの、
入口がその農道に面してなく、迂回して店舗に入らないといけません。
しかも、道より低い場所に店舗があるので、見過ごしてしまう可能性もありました。
そこで、たくさん幟を作成し、道や店舗周りに立て、暖簾を店舗の軒にかけることで、
ドライバーの視界に飛び込むようにしました。
また、店内にも加工所と店舗を隔てる壁には、大きな窓が2面あります。
目隠しと、お店の演出を兼ねて、ここにも暖簾を。
その他、窓ガラスには何の入口か印すために、カッティングシートで案内をしています。
カッティングシートの制作と施工は、KifuLの木本店長によるもの。
また、地元の方からいただいた立派な木の板を、看板にしたいという希望があったので、
ロゴマークではなく「御結」と揮毫して、入口に設置。

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パッケージデザイン

お米が主役の加工直売所なので、米袋のパッケージをオープンに間に合わせました。
デザインに当たって、以下のようなことを考慮しました。
1.木場みのりの会の生産者の方々が複数利用されるもの。
2.1kgから10kgまでサイズバリエーションがある。
3.棚田という手間のかかる場所で作られていること。
4.ほかの道の駅などにも出店されていること。
5.パッケージの印刷費のイニシャルコストを抑えること。
この条件を踏まえて、サイズ展開に合わせて3種類のラベルと、ゴム印を利用すること、
そして、販売価格を上げるご提案しました。

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お店では、各種おむすびに、ちまきや押し寿司と米三昧。
合わせてお惣菜も購入できます。
食のアドバイザーで入られているQ’s worskの小野さんが、
商品のブラッシュアップをされて、包材のご提案も。

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ユニフォーム

店舗でのユニフォームは、お母さんたちのおむすびを結ぶ姿が美しく見えることを第一に考え、
最初は割烹着やシャツなどを考えたものの、働く環境や機能性とランニングコストに配慮して、
ポロシャツとエプロンに手ぬぐいをモノトーンで揃えました。
そして、木場のむすびのスタッフだと一目でわかるように、シルクスクリーンでロゴを印刷。
費用面のことを考えて、これも製版キットを使って自分たちでDIYすることに。
この方が、今後ユニフォームが追加で必要になった時も、簡単に作れます。
嬉しいことに、ポロシャツを買いたいという声も聞こえています。

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空間づくり

店舗空間ディレクションで大切にしたこと、分かりやすい合言葉として、「峠の茶屋」と言っていましたが、
もっとイメージが簡単で、空間づくりを皆さんで今後維持できるように、
「簡素」であること、そしてお百姓さんの納屋にいるような佇まいであることを伝えていきました。
つまり、他の要素で飾ったりすることをしないというルールでもあります。
また、味気ある空間をいかに演出するかをコスト面も含め考え、
ペイントと和紙を使った演出を軸に行いました。
ここで力を借りたのは、KifuLの木本店長と、紙漉思考室の前田夫妻です。

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塗料は、嫌な匂いが全くなく、マットで色に奥行きがあり、光の具合で変化するF&Bを選び、
ペイントサポートをお願いしました。カッティングシートの施工に合わせて、
暑い中ご尽力いただいた木本さんに感謝です。

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メインの壁に貼る和紙は、土壁のようにしたくて、稲藁を漉き込んだものを壁紙用にオリジナルで制作。
継ぎ目はちぎった紙を、ランダムに貼り重ねることで気にならなくなり
狙い通り(それ以上)の土壁が現れました。試作を何度も行い藁紙を仕上げてくれた前田さん、助手の千陽さんに感謝。
蛍光灯の目隠しとして、和紙と竹を使って雲を見立てたランプシェード制作。
ミエルかみ」という展覧会に出展した作品を展開したものです。

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什器制作は、店長村上さんによるものです。以前お蕎麦屋さんをされていたり、陶芸家の一面を持つ
多彩で丁寧な仕事に、たくさん救われました。

これから子育ての始まり

2018年7月22日に、無事木場に新しく生まれた赤ちゃん(ブランド)をお披露目することができました。
商品開発や店舗開店は、作るまでに大きな山があります。
頂上に立ちその見晴らしの良さに、みんなで喜びを分かち合います。これは得難い経験です。
ただ、これからが本番で、もっと大きく長い道のりの山が続いています。
谷もたくさんあると思いますが、乗り越え赤ん坊を立派に育て、
お米の価値を最大化する加工直売所となり、ご縁を結んでいただけたらと心から願います。

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最新情報を知りたい方は、木場のむすびfacebookページへ

「木場のむすび」ーコンセプト編ーも、ご覧ください。

全身スポンジ娘

3番目の子育ては、上の兄弟が色々手伝いをしてくれるので、ほんの少しだけ余裕がある。
生まれて4ヶ月ほど、この人体は驚くほど速いスピードで、
この世界に順応しようとしている。
お乳を飲み、様々な言葉やスキンシップを雨のように受ける中で、
耳が聞こえ、目が見えるようになり、呼びかけに気づき、ニコニコと笑うようになってきた。
不快な時は、体全体で泣き叫ぶ。怒りはまだ現れていないみたい。

「椋」と命名した。芯が強く大木のように育つようにと。
この人体は、いつから椋になるんだろうか。もうなっているんだろうか。

そんなことを考えながら、人の不思議を日々観察中。

アレアレ

妻:「なーんかその模様見た事あると思ったら、アレアレ、アレ。」
畳のへり!
(おい、アンブロに謝れィ。)

息子はめっきりサッカー少年。どこにも所属してないけど。
今日も夕方公園でサッカーだ。