Day

全身スポンジ娘

3番目の子育ては、上の兄弟が色々手伝いをしてくれるので、ほんの少しだけ余裕がある。
生まれて4ヶ月ほど、この人体は驚くほど速いスピードで、
この世界に順応しようとしている。
お乳を飲み、様々な言葉やスキンシップを雨のように受ける中で、
耳が聞こえ、目が見えるようになり、呼びかけに気づき、ニコニコと笑うようになってきた。
不快な時は、体全体で泣き叫ぶ。怒りはまだ現れていないみたい。

「椋」と命名した。芯が強く大木のように育つようにと。
この人体は、いつから椋になるんだろうか。もうなっているんだろうか。

そんなことを考えながら、人の不思議を日々観察中。