aobato のすべての投稿

予感

今朝、散歩に出る前に窓の外をのぞいて、カメラを持った。
何か良い予感がする空色だったんです。
玄関のドアを開けると澄んだ空気。
歩んで広がる景色には、ほれほれ、しっとりとした朝焼けに朝霧も。
自分だけ宝物を見つけたような、幸福感です。

嫌な予感もあって、この先通りたくないなぁと思ったり、
いきなり背筋が寒くなることも。
そんな時は、くるりと元来た道を引き返します。

こんなこともありました。
夜更けに酔い冷ましがてら、田舎道をふらふら歩いていると
ワサッワサッと頭の上で、何か風が吹き、ハッ!と立ち止まると、
目の前の藪からガサガサ大きな獣の威嚇する物音。
そのまま歩いていたら、突っ込んでこられたかもしれません。。。

予感って不思議だけど、身に備え持っているセンサーだと思います。
このセンサーは、自然のそばに住んでから、より敏感になりました。
だから、これから先、もっともっとこのセンサーをビンビンに
尖らせていくことにします。
どうするかというと、外にばかり(特に画面)目を向けず、
内に訪ねて行く時間を作ることです。
良い朝に出会うために。


魅惑の朝霧。

これより先は入ってはならぬ。

良い一日の予感。

お参り

清らかな空を感じたく、家族で宗像大社へ。





だしいなり海木

○ 内容:コンセプトメイキング、アートディレクション、グラフィックデザイン一式
○ 制作物:ロゴマーク、暖簾、メニュー、商品パッケージ、ウェブサイト、ペーパーツール、PRブース、ギフトツール

じんわりにふくむ、にんまりほころぶ。

日本料理の道を、永年歩み続けた海木が辿り着いたのは、ほっと安心する優しさです。
お出汁たっぷりの『だしいなり』は、当たり前のお稲荷さんです。
特別高級でも珍しくもない、当たり前の食材を吟味し、当たり前に手間と暇をかける。
お客様の笑顔に出会うため、培った技藝の全てを注ぎ込み、
当たり前を一日一日と重ねて参ります。 

だしいなり 海木

お客様の「美味しかったぁ」という笑顔に出会うため、手間暇かけただしいなり。
食べるとこれまでのいなり寿司の概念が崩れて、ほっぺが落っこちました。

CASE-REALの二俣さんからお声がけいただいたのは、日本橋店の設計が進められていた頃。
その日本橋出店に伴い、必要なコミュニケーションツールのグラフィックデザイン一式を、
担当させてもらうことになりました。
オファーをいただいた時は、ドーパミンが溢れ出て鼓動は高鳴り
平静を装うのが大変でした(笑)。

サインデザイン

洗練された緊張感の中に、ほっと安心する優しさ

デザインの前に、コンセプトワークするため、海木の女将さんと二代目篤志さんから、
お話をたくさん伺いました。
ルーツから、料理に向き合う姿勢、おもてなしの心得と、
聞いていくうちに、唯一無二なおいなりさんが生まれた訳が鮮明になっていきます。
2019年の2月に、35年続けられた日本料理店を閉じて、だしいなり専門店となった海木。
これまでとこれからの岐路に立ち、新たな方向性を示すため、
まずはシンボルとなるマークとビジョンをご提案。
細部まで血の通った設計から生まれる、空間の静謐な緊張の中に、
にっこり和らぐ印として、お稲荷さんを頬張るお狐さんをシンボルマークとし、
海木の幹を表現しました。
そして、稲荷寿司のメッカである日本橋にかける思いを、
「もし、江戸の街並みに海木があったら?」と空想して書き下ろしています。
驚くことに出店されたコレド室町テラス辺りには、江戸時代に稲荷寿司店があったとされる文献が残っていたんです。
自ずとこの地に導かれ、9月27日にオープンした海木日本橋店は、連日長蛇の列で
今もその人気は衰えを知りません。

Photo Daisuke Shima

店舗の前は、すぐに通路となり多くの人が行き交う場所のため、
ゆっくり食事をしていただくことを最優先に検討された結果大きな暖簾に。
CASE-REALデザインの、微に入り細に入るお仕事を目の当たりにし、学びが大きくて感無量です。


サブのマーク。博多と日本橋、阿吽の呼吸でお客様を笑顔に。マークは共に木版で制作しました。

ペーパーアイテム

オープン告知の案内や、名刺・ショップカード。

パッケージデザイン

手土産用の紙袋。赤い狐が日本橋でウロウロしてくれているようです。

[画像クリックで拡大表示]

ウェブサイト

ウェブサイトは、最小限の基本情報とブログを更新するということで、
1つのデザインでPC版とスマホ版を制作。尽力いただいたProboの西嶋さんに感謝。

PRパネル

プレスリリースのイベント展示のために、テーブルのサイズにあわせて制作したパネル。
TVや雑誌などメディア取材に繋がったと聞いています。

ぐい呑

レセプションのお土産用に制作した、ぐい呑や手ぬぐい。

実は、海木さんとの初顔合わせの日、早朝の散歩をしているとまさかの狐に遭遇。
これもまた、ご縁を感じずには入られない出来事でした。
この仕事を通して、プロフェッショナルな技芸にたくさん触れ、
見たことのない景色を見せていただき、視野が広がりました。多謝。

食べる庭

庭の小さな畑で野菜を作っている。
冬は小松菜や春菊、そしてブロッコリー。二十日大根は植えたものの
近い道に困り、もう百日大根にでもなっているのではなかろうか。
見て見ぬ振りをしている。ごめん。
畑で採れる野菜は、嬉しくて美味しい。
娘は料理を結構作るようになって、これまた嬉しくて美味しいのです。
クリームシチューほっぺが落ちた。


寒北斗

今季初の積雪。酒蔵にてみっちりミーティング。

FLY

治療の旅に出かけた。
肩の脱臼の心配がほとんどなくなったので、
体は飛ぶように軽い。
これから体質改善。






土曜日の昼下がり

メール受信が減る土曜は、仕事に集中できる。
今日はパソコンを開かずに、手書きでロゴを作り始め、結構イメージに近い状態に辿り着いた。
短い時間で集中して成果を出す。これが今の課題。

気分転換に、お福分けのレモンを嗅ぐ。
黄色はすごく集中できる。

このレモンを数日はちみつに漬けてソーダでいただく。
酸味と苦味の角が取れて、美味しかったよ。
2020年2月22日加筆

KifuL MTG 2020

2020年始めのKifuLでのブランド会議。
暮らしのトータルコーディネートをするインテリアショップ。
創業40年、今の西区に移転されて10年。
ネーミングからのお手伝いは、13年目に突入!

デザインの前のプレゼン[REPORT]

デザイン講座
デザインの前のプレゼン

タイポ講座に続いて、クリエイター向けの講座を開催しました。
内容は、デザイン提案をする前に行う大事なことについて。
ここ数年、プランを描くことが楽しくて仕方なく夢中になっている自分がいて、
そんなプランを提案できた案件は、良い結果になっていると気づきました。
これを冷静に分析・分解して、言語化したものが今回の講座です。
参加申し込みが、締め切り前を前に定員に達し、キャンセル待ちの問い合わせもあって、
この内容に対する関心の高さを感じました。
講座は15名の多様なクリエイターに参加いただき、ヒアリングのワークショップを交えながら、
「聴く」「描く」「計る」、そしてその結果の「表す」という順で進行。
このプロセスは、どれ一つ欠けても成立しないわけで、
アウトプットや結果が大きく変わっていきます。
ただ、何よりも伝えたかったのは、これは人間関係を築くために行うということ。
良い関係性を深め育めてこそ、この仕事が異彩を放つと考えています。
若い頃から手探りで経験してきたことを、講座でオープンにすることで、
整理ができて、自身の伝達技術の向上にも繋がっている模様。
教えることで強くなる、合氣道の教えと合致します。
いつも講座に参加された方が、アンケートにダメ出しも含めたくさん書いてくださるので、
本当に嬉しく、次の企画の励みになります。
今回の要望として多かったのが、クリエイターのサポートでした。
これは、なりわい診療というサービスを、クリエイター向けにも展開しているので、
早めに分かりやすい案内をしたいと思います。
あとは、タイポ講座続編やコンセプトマップづくりに、もっと根本的な軸を見つけるワークショップなど。
ママクリエイターの井戸端会議もやってみたいですね。

自主講座を始めて、まだヨチヨチ歩きですが、講座自身にももっとデザインを導入していくのが課題です。
今年はたくさん自主的に動いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

参加されたヨシカワさんが、濃密な振り返り記事を書いてくださってます。ありがとうございます!
fieldnotes blog デザイン講座「デザインの前のプレゼン」に参加