長崎県東そのぎの工房をめぐる一日。
作り手の話を聞くのは面白い。
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おやつに五平餅
5964歩の関係
今朝は休日なのに、珍しく花埜が早起きして散歩についてきた。いつもは、目がさめると直ぐ漫画を読むのに。
外は肌寒くて、もう半袖短パンでは歩けない。娘と一緒なのでカメラも持って行こう。
普段歩くコースを同じペースで歩いていく。
前まで彼女の歩みに合わせていたのに、グングン足が前に伸びる伸びる。
写真なんか撮っていたら置いていかれてしまう。気がづくと子育ては10年が過ぎていた。
稲刈りを終えた田んぼ道を散歩しながらいろんな話をした。
下校の時競い合って帰ることとか、道中にある庚申さまのこととか、内の世界と外の世界はどっちが広いだとか。
久しぶりにゆっくりと二人の時間。
息子とはサッカーをできるけど、花埜もボール遊びという訳にはいかない。
彼女は、歩数計の数値を気にしながら歩いていた。とにかく数を増やしたいらしい。
楽しいひと時は6000歩目前で終わってしまった。
「ただいまぁ。」
A dog
遊ぶ場
休日、子どもたちの遊びに連れ添って、近所の川に行くことに。
先の大雨で山から砂が流れてきたせいか、水深は膝下くらい。去年は少し泳げたのに。
それでも、彼らは遊びを次々と見つけていく。
バチャバチャと戯れながら、追っかけっこしたり、小魚を網で捕まえたり、温泉気分でふざけたり。
そんなのどかな様子を眺めながら、蚊取り線香を焚いて本を読んだりした。
気がつくと、赤とんぼがヨーヨーのように、竹の先に飛んでは戻りを繰り返していた。
見上げると桜の樹の葉と同化して、小鳥たちも戯れている。子どもたちは、泥んこ遊びにうつっていた。
この子らと同じ年の頃、御笠川という地元の川で友達と遊び、帰り際になぜか妹と二人、川に置いてけぼりになり、
ワァーワァー泣いているところ、通りがかったお姉さんに連れて帰ってもらったことを思い出した。
今じゃ子どもだけで、川遊びをすることは学校で禁止されている。
身の安全を第一ということだけど、子どものことだか大人のことだかよく分からない。
それにしても、よく面白い遊びを発想する。泥を使ってハンバーガーを作っているかと思ったら左官仕事を始めていた。
なぜが父は社長と呼ばれ、部下たちの働きぶりを監督している。
環境によって、子どもたちの発想力は大きく変わっていく。
たまにゲームで遊ぶことは良いと思うけど、遊びを作り出すことをもっといっぱいして欲しい。
ただ、彼らの遊び場は「安全」という大人が作ったお守りによって、家か公園くらいしか見当たらない。
願うだけではく、環境を作らないといけない時代なのかもしれない。
空想のタネ
アオバトと屋号を変えたのには、訳があります。
一つは川上から川下まで、一貫したコミュニケーションデザインをしたく、
クリエイティブディレクションを前面に伝えていくために、それが機能する名前としたこと。
もう一つは、もっと働き方のチャンネルを増やすようにして、
自発的に何か気づきのタネを運んでいきたいと思ったことです。
どちらかと言えば、後者の方を積極的に取り組んで伸ばしていきたいのが事実。
本当であれば、前の家でいろんな取り組みをしたかったのですが。。。
具体的には、なりわい診療のような自主講座を開いたり、インタビューをしたり、
ある議題に対してワークショプをしたり、単純に若いクリエイターと交流したいと思ったり。
そんなことを、頭の中では色々と企画をしています。
他にも考えていることはあるんですが、実現ができそうになったら話そうかなぁと。
ということで、突発的にしたいものは、「失敗」を収集するワークショップです。
いろんな失敗談を持ち寄ってきてもらい、失敗を並べて解剖していく。
そうしたら、成功のタネが見つかるかもしれません。
なんか、面白そうじゃないですか?
ひとりの昼ご飯
嶺川養蜂園2017-2018
佐賀県唐津の厳木で、養蜂を4代に渡って営まれる嶺川養蜂園のブランドづくりに、
昨年から関わらせていただいてます。
4代目嶺川敬亮さんは、1年中ほぼ毎日働く養蜂業の未来を考えられていて、
新たな市場を作り、売り上げを安定させ、雇用を産みたいという展望があります。
ご相談を受けた当初は、はちみつ容器に貼るラベルデザインの相談だったのですが、
そのデザインだけで、将来の雇用を生み出す目標には届かないと判断し、ブランディングのご提案をすることに。
嶺川養蜂園では、採蜜してはちみつを販売する他に、唐津の苺農家さんへ、苺の花の受粉用に蜂を貸し出されています。
この奉公蜂をしっかり育てて、地元の農業を支えていることに、嶺川さんが誇りを持ってあることが、
ヒアリングから伝わってきました。
また、全て自家採蜜ということにもこだわりも。
嶺川さんは、唐津の地で養蜂が途絶えることがないように、継続できる事業を模索されています。
雇用を生み出すという目標に向けて、毎月ブランド会議を開き、コンセプトワークを行いながら、
どのように伝えて行くか?どうやって共感者と出会うのか?、どのように販路は広げて行くか?を、
議論しながらデザインワークと同時進行させた一年です。
[画像クリックで拡大表示]
コンセプトワークから「はたらき蜂と、はたらく」というコピーが生まれました。
そのはたらき蜂の、軌道を点線で描くようにして、嶺川さんの頭文字「み」をロゴマークにしました。
ロゴタイプは、歴史と蜂の生命力が感じれるような書体を制作。
養蜂にほとんどの時間を費やされる嶺川養蜂園にとって、必要なのは『人材』です。
通販サイトはご相談を受ける前から、既に立ち上げられていましたが、
情報発信にかける人材不足のため、写真や文章の差し替えを徐々に進め、
嶺川さんの仕事に支障をきたさない範囲で、SNSによる情報発信を。嶺川養蜂園instagram
また、もともと持ってある売り場の可能性を探って行く作業も進行中。
道の駅厳木や唐津うまかもん市場などに納品されているはちみつは、
日本養蜂協会共通のパッケージに入れて販売されていたので、
嶺川養蜂園のはちみつであることがわかるように、直売所仕様のパッケージデザインで販売。
パッケージデザインでは、原価の見直し、労働に対する適正価格を明確にして、売り先に合った装いにしました。
ここでは、過剰な装飾や感情を入れずに、産直感を出しています。
日蜂協のパッケージの横に、並べて販売しても売れている状況を確認。
これから売り場にテコ入れをするように進めていきます。
嶺川養蜂園のはちみつを、お店に置いてみたいという方がいらっしゃいましたら、
アオバトまでお知らせください!
info@aobato-tane.jp
男の料理
自慢じゃないけど、パスタは本場イタリア仕込みです。あっ、家庭料理という枠ですよぉ。
アイルランドに遊学したことがあって、語学学校でクラスメイトのイタリア人アレッサンドロと仲良しになり
フィレンツェまで旅行したことがあるのです。エッヘン。
滞在中は彼の家に宿泊。同居人のマッシにいろんなパスタを教えてもらいました。
もう、それはそれは幸せなひと時。
パスタは簡単に作れるので、今でも昼ご飯のヘビーローテションで作ってます。
前崎家ではパスタは父が作るものだと、子どもたちは認識しています。
いつか、息子に伝授するつもりです。
蒜山耕藝から届いた夏野菜の王様なつのこまを、シンプルにトマトパスタで。
もう、煮詰めることで旨味たっぷりソースに。