Project

タイポ塾 羊羹編を終えて考えたこと

今月よりはじめたタイポ塾、2回で1つのテーマを作り上げる講座を通して、
お陰様で塾の在り方が見えてきました。
1回目は、文字作りのためのコンセプトワークからお手本を探し、
毛筆や芋板などで制作して素材をつくる作業をしていきます。
2回目は、その素材をブラッシュアップさせたり、
他のツールに当て込んだりして1つのロゴを作り上げ、
プレゼンテーションを行います。
客観性を入れるために、各プレゼンの感想をそれぞれ付箋にメモし、
プレゼンターにフィードバックとして1枚にまとめて渡す。
以上、コンセプト立案・制作・プレゼンテーション・検証と一連の流れで、
内と外から自己を見つめる機会を作れたと手応えを感じています。





なぜ手書きタイポなのか?
ペンタブレットで簡単に質感を変えたり、消したり戻したりできるのとは違って、
実際に使う筆や版や紙質など素材によって、上手く書けなかったり思わぬ形になったりする偶然は、
他の表現やアイデアが色々と生まれる可能性に満ちています。
塾生さんの感想には、「0→1で表現することの大切さを思い出した」「こんな字を書ける発見ができた」などがあり、
アイデアのタネがたくさん散らばっていることを確信しました。
手書きタイポは、手の質感ある文字の上達は1つの目的ではあるものの、
本質はアイデアの引き出し方を増やすことです。




自分の書いた字で迷った時は、お手本を変えてみたりし別の知識を取り入れてみると、新しい表現に出会えます。

同じ羊羹というテーマでも、アプローチも違えば思考も違うし、表現の仕方も三者三様。
この事がとても面白いし、塾でやりたかった事です。
講師の手本を真似たり、合格をつけるようなものではなく、
個々が己の才能に気づいたり、引き出せること。
この塾を通して、新しいクリエイター像が見えてくる事を、一緒に体験していくのが醍醐味です。

塾では団欒を設けていて、お茶菓子と一緒に意見交換会となっているのですが、
これがサロンのようでとても良かったので、もっと塾生さん同士の交流が深まるように
場づくりを整えていきます。


協会や専門誌で活躍されるデザイナー方を、山の頂とし目指すことも良いですが、
自らの価値に気づき、独自の山を登っていくことも、難しくはあれど、
登れば登るほど、良い景色が見えて楽しいはず。
そのガイド役としてこの塾を運営していこうと考えています。
月謝制を基本としていますが、単月参加もできますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
見切り発車のニッチな塾なので、いつでもウェルカムです(笑)。

塾と言ってしまうと、教える・学ぶの印象が強いので
もっと成長し変わっていくような名前が良いなぁと考えています。
動き出したばかりなので改善の繰り返しですが、独自の才能を開花させたピカソ集団ができればと。。

今回のことを踏まえて、少し条件などを変えました。
詳細はこちらをご覧ください。

この羊羹は、若手デザイナーズを塾へ送り込んでくれた、デザイン会社代表からの粋なお土産です。
美味しくいただきました♪