この名刺は、13年前(当時26歳)にデザインさせていただいたものです。
今では名刺単体でのお仕事は来なくなったんですが、その時は仕事もほとんどなかったので、
この名刺のデザインに全身全霊で取り組んでいました。
島宿やギャラリーを経営される方が、表と裏で物語のある名刺を作るデザイナーということで面白がってくれたのか、
建築家やエクステリアデザイナー、または歯医者さんや税理士さんと色々と紹介してくださいました。
20代後半全く自信がなく、人に喜んでもらえることで、社会との接点ができる喜びを覚えたことを、
この名刺が思い出させてくれます。
それから今まで、過去よりも良い仕事をという思いで仕事を続けて来ました。
ただ、こうして振り返ると、情熱を持ってデザインができているか?
人を喜ばせられているか?高いハードルを越えようとしているか?
そんな風に、26歳の自分が問いかけてきます。
建築家の木村則夫氏の名刺。朝と昼と晩の住まいの様子を