創作は対話。
「ウチはプレゼンしないんですよぉ。」という井手さんの声に引き寄せられ、
会話に耳をすませ、すりすり擦り寄り話に聞き入ってしまいました。
井手さんは、クライアントや土地・風土・物・自分を含む他者に、
目を向け観察し、共有して選択肢を探りながら、プロジェクトをまとめられるそうです。
困った時には提案をして、絶対に避けるのが説得だと。
ガーンと頭を殴られたような衝撃と、そういうことなんだという激しい共感に
頭とこころが揺さぶられました。
With othersというタイトルの展覧会は、
これまでの実績を煌びやかに見せるような類ではなく、
他者との協働研究結果を公開するような資料展示であり
rhythmdesignのアイデンティティーや姿勢、
もっと言えば井手さんの頭の中身を
包み隠さず観せてもらえるような、素晴らしい展示でした。
カッコつけないんだ。
プロだと武装せず、等身大で横並びなんだ。
聴く、書く、描くを軸にしていこうとしていたところに
デザインの教えを説かれたようで、嬉しくてワクワクして会場を後にしました。
対話だ、対話!
会期は11月10日明日まで。井手さんの展示説明のツアーもぜひ。
会場で配布される冊子が、これがまた素晴らしく良いです。
[展覧会詳細]
リズムデザイン展覧会「ウィズ・アザーズ」福岡展
会期|2024年10月31日(木)~11月10日(日)までの11日間
会場|太宰府天満宮 文書館[福岡県太宰府市宰府4丁目7-1]