○ 内容:アートディレクション、デザイン、コピーライティング
○ 制作物:水煮パッケージ
○ 制作年:2017年〜2018年
福岡県八女立花町にある、立花物産という筍の水煮を製造してある会社の、
商品パッケージのリニューアルに携わりました。
春採れたての竹の子は、大釜で蒸した後春の風味を閉じ込めて、関東圏のSEIYUで販売されています。
リニューアルのご相談をいただきヒアリングの後、工場内を見学させていただきましたが、
生産ラインがとても清潔かつ整理整頓されていて、長年卸をされている知恵が随所に見られました。
竹の子の中の混入物のチェック、梱包ミスのチェックなどいくつも工程を踏んで
作りあげられている姿勢から、商品の美しさに出ています。
リニューアルにあたっては、混入物のチェックが目視できることに配慮しつつ、
竹の子の姿が綺麗に見えるように、そして時期に応じた装いとなるよう、
最後にこれまでの竹の子の水煮のパッケージにはないものに。
と、いろいろなお題を整理しながら、市場にある竹の子のパッケージと比べながら
「新物」「レギュラー」「縁起物」と用途に分けてデザインしていきました。
書体は古本屋さんで面白い文字が使われている本を探し出し、文字をトレースしながら制作。
リニューアルにあたって、新たに竹の子のレシピも立花物産の女性スタッフの皆さんの協力を得て、
簡単でちょっと変わった竹の子料理レシピを作っています。
立花物産の社長さん、そして後継の岩下ご夫妻と一緒に竹ん子山を見ながら、
生産者の高齢化を危惧されていました。里山の保全も担われている営みなので、
まずはリニューアルのパッケージがたくさん売れることを期待しています。
新物パッケージデザイン
春一番に採られた筍のワクワク感や春の陽気を演出。販売期間は4月から5月ごろ。
基本パッケージデザイン
通年販売される筍のパッケージ。朝霧の中の竹林をモチーフに。
縁起物パッケージデザイン
お正月や雛祭りに使うゴロンとした筍には、目出度い装いを。販売期間は1月から2月ごろ。