先日の大雨の中、糸島のbbb hausで開催されている「井上孝治・井上一 写真展」へ。
当時の活気や陽気という時代の空気感がモノクロ写真から伝わってきて、
撮られている緊張感が全くないイキイキとした表情がとても印象的でした。
また、広告をはじめとする写真には、被写体に関わる豊かな時間と、ピンと張り詰めた緊張感をひしひしと感じ、
デジタルの手軽さの恩恵を受けつつも、「何を撮るのか?」を持っていないと何も伝わらないぞと、己に言い聞かせました。
会場空間の展示は永井さんによるもので、綺麗なブルーとグレーの壁面を使って巧みに両氏の作品を構成され、
沢山の作品を1点1点ゆっくり鑑賞できる展示となっています。
この空間で展示会は狭くて無理となっていたそうですが、そこは不可能を可能にさせるところが永井さん。
「そんなん、こうして、こうこうしたら良かろうもん」と、軽快にハードルを越える永井さんの声が、聴こえてきそうでした。
会場内にスナップ写真がスライドの映像で流れていたのですが、
永井さんやデザインのボスや先輩方そして、他界した父も写っていて、
色とりどりの笑顔にほんわかとなり何周も見入ってました。
数日経ってから、じわりじわりと内に灯るあたたかい写真展、おすすめですのでぜひ。
「井上孝治・井上一 写真展」at bbb haus
2024.10.10(木) − 11.24(日) (木・金・土・日 11:00 − 17:00) bbb haus内ギャラリー 入場無料
カフェから見える景色が雨模様で美しく、マーガレットハウエルのイギリスの風景とシンクロ。
たっぷりと心に栄養を与えることができました。