佐賀県唐津の厳木で、養蜂を4代に渡って営まれる嶺川養蜂園のブランドづくりに、
昨年から関わらせていただいてます。
4代目嶺川敬亮さんは、1年中ほぼ毎日働く養蜂業の未来を考えられていて、
新たな市場を作り、売り上げを安定させ、雇用を産みたいという展望があります。
ご相談を受けた当初は、はちみつ容器に貼るラベルデザインの相談だったのですが、
そのデザインだけで、将来の雇用を生み出す目標には届かないと判断し、ブランディングのご提案をすることに。
嶺川養蜂園では、採蜜してはちみつを販売する他に、唐津の苺農家さんへ、苺の花の受粉用に蜂を貸し出されています。
この奉公蜂をしっかり育てて、地元の農業を支えていることに、嶺川さんが誇りを持ってあることが、
ヒアリングから伝わってきました。
また、全て自家採蜜ということにもこだわりも。
嶺川さんは、唐津の地で養蜂が途絶えることがないように、継続できる事業を模索されています。
雇用を生み出すという目標に向けて、毎月ブランド会議を開き、コンセプトワークを行いながら、
どのように伝えて行くか?どうやって共感者と出会うのか?、どのように販路は広げて行くか?を、
議論しながらデザインワークと同時進行させた一年です。
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コンセプトワークから「はたらき蜂と、はたらく」というコピーが生まれました。
そのはたらき蜂の、軌道を点線で描くようにして、嶺川さんの頭文字「み」をロゴマークにしました。
ロゴタイプは、歴史と蜂の生命力が感じれるような書体を制作。
養蜂にほとんどの時間を費やされる嶺川養蜂園にとって、必要なのは『人材』です。
通販サイトはご相談を受ける前から、既に立ち上げられていましたが、
情報発信にかける人材不足のため、写真や文章の差し替えを徐々に進め、
嶺川さんの仕事に支障をきたさない範囲で、SNSによる情報発信を。嶺川養蜂園instagram
また、もともと持ってある売り場の可能性を探って行く作業も進行中。
道の駅厳木や唐津うまかもん市場などに納品されているはちみつは、
日本養蜂協会共通のパッケージに入れて販売されていたので、
嶺川養蜂園のはちみつであることがわかるように、直売所仕様のパッケージデザインで販売。
パッケージデザインでは、原価の見直し、労働に対する適正価格を明確にして、売り先に合った装いにしました。
ここでは、過剰な装飾や感情を入れずに、産直感を出しています。
日蜂協のパッケージの横に、並べて販売しても売れている状況を確認。
これから売り場にテコ入れをするように進めていきます。
嶺川養蜂園のはちみつを、お店に置いてみたいという方がいらっしゃいましたら、
アオバトまでお知らせください!
info@aobato-tane.jp